たくさんの小学生・中学生・高校生を見てきて思うのは比較的学力が高い層ほど自分が国語が苦手だと自覚しているお子さんが多いということです。他は全教科90点以上なのに国語だけが80点、悪いときには70点になってしまう。そういう状況なので、自分の弱点がわかってしまうのでしょうね。
そして、国語だけはどう勉強すればいいのか分からないというのがその原因なのだと思います。実際、保護者の方からも「うちの子は国語が苦手で…」というご相談をいただきます。
もちろん全く文章が読めない状況では困りますが、他の科目は十分に点数が高くて、普通に読めていることがわかる場合は何も問題はありません。
重要なのは、読解問題を解くルールを知っているかどうかです。
例えば算数であれば
100÷(2+8)×5
のように計算する順番を理解しなければ正解することができない問題があります。それと同じようなものです。
実は読解問題にもルールは存在します。私は最初の授業で「読み方のルール」と「解き方のルール」の基本を教えます。その後はそのルールを使って練習をしていきます。
それだけで正解率は跳ね上がります。国語以外は成績に問題がない生徒ほど効果が出るのは早いです。私の指導の中で最高記録はたったの1回授業で教えて練習させただけでコツを掴み、1週間後の模試で結果を出しました。高校生のセンター評論対策だったのですが、
「先生の言った通りのやり方でやったら満点でした」
と報告を受けました。
正直言って驚きましたが、この指導法の威力を実感できた瞬間でもありました。