<中学受験における国語力の重要性>

小学校の授業内容だけでは太刀打ちできない中学受験。

特に、国語力は算数や理科、社会などの基礎ともなる重要な力であり、最近の入試問題の傾向として問題の長文化、そして記述式の問題も多いため、塾を活用してしっかりとした国語力を身につける必要があります。

そこで、中学受験を目指す小学生が、どのように塾を活用し、国語力をつけていくべきかについてご紹介します。

1.求められる国語力とは

①中学受験を目指す小学生に求められる力

中学受験で求められる国語力は「読む力」と「書く力」です。

最近の入試の傾向として、長文を読みその内容を把握した上で自分の考えや答えを導き出す問題をよく目にします。

特に学校で学ぶような物語などではなく「解説文」「説明文」の内容を理解、分析して自分の言葉で記述する力が求められます。

学校の教科書では目にしないような長文読解が課されますから、ある程度の速さで長文を読み内容を理解し分析し、記述することが必須の能力となります。時間がかかってしまう、書く作業が遅いという人はそれだけで不利です。

文章を書くことも慣れていなければ、自分の考えを指定された文字数でまとめる事は不可能です。学校での作文の様に自分の思いを綴るのではなく要点をまとめる事を求められますので、記述力も重要となります。

そして、なぜ中学入試において国語力が重視されるのかというと、それは入学後の伸びに大きく影響するからです。入学後はどんどん自分で勉強していかなければついていけません。教科書に書いていることを自分で読んで理解する力、解説を読む力が必要になるからこそ、国語力を重視していると言えます。

②漢字や語句などの語彙力の向上

中学入試では漢字、ことわざ、四字熟語、外来語、慣用句とさまざまなことばに関する知識が必要になり、総合的な語彙力が問われます。

読解問題でも本文や設問を読み、内容を正確に把握する際に語彙力がなければ、内容を理解して読むことができず、内容の把握も難しくなります。選択肢でどれが正解かわからないのは本文に書いていることが言い換えられている選択肢に気づいていないからです。

さらに、記述問題では、限られた文字数で記述する際に、別な言葉に置き換えて表現、答えを導き出す力が必要です。つまり、豊富な語彙力があるかどうかで得点に差がついてしまうのです。こういった語彙力は丸暗記して身につくものではありません。

入試の国語の問題を解く際には、日常生活の中で、多くの言葉に触れておくことが大切です。

漢字については、漢字単体での出題もありますが文章題では漢字で書くべきところを平仮名で書くと減点になる問題もあります。漢字も低学年の漢字は簡単ですが、それが合わさり単語になると分からなくなる、同音異義語などもしっかりと書けるように抑えておきたいところです。

③勉強の手順


読解力、記述力、漢字や語句などの語彙力の向上について書きましたが、勉強の手順として最初にあげられるのが「読書」の習慣化です。

読書を習慣化するのは、普段本を読む機会がすくないお子さんにとってはハードルが高いかもしれません。習慣化には以下のような方法が考えられます。

◎読書にとらわれず好きな本を読む

「読書」「読む」ことに嫌悪感を抱いているお子さんも多いと思います。

ジャンルを問わず「本そのもの」を好きになることが重要。マンガ、ゲームの攻略本、簡単な読み物でも、文字が書いているものであれば良いという前提で本、活字に触れる機会を増やしましょう。漫画やライトノベルは学力が高い層も好んで読んでいます。以前、教えていた生徒はライトノベルが大好きな女子でしたが、その子にセンターの過去問の評論を解かせたら、なんと8割の40点を取りました。ちなみにそれは彼女が中1のときです。

◎時間を決める

学習と同じように、読む、本に触れる時間を決める事も効果的です。

毎日10分など読書の時間を決めて習慣化。毎日、おやつの後、寝る前など時間を決めて10分程度なら集中して読むことも可能でしょう。

◎スマホやタブレット利用

現在、学校でのパソコンやタブレットの導入もあり、スマホやタブレレットを利用して学ぶ機会も増えています。子ども達は、本よりもインターネット環境からの情報の取得が圧倒的の多いのも事実です。本、読み物はタブレットなどを使って読む方が入り口としてスムーズかもしれません。電子書籍の利用も一つの方法です。

読解力を身につけるには「文を読むことになれる」「読んだ文を読みながら理解する」の2点がポイントです。

それには上記で述べたような方法を試しながら読書を習慣化し、普段から文章を読むことに慣れ親しむことです。文章を読んでいるうちに、知らない言葉や漢字、語句が出てきてそれを調べたり、聞いたりしながら自分のものにしていく事で語彙力の向上につながります。

・辞典を使いこなす

日常の会話からお子さんが使っている言葉で間違いや、学習でつまずきがあった時に辞典でその言葉の意味を調べるのも良いでしょう。辞典を使いこなせるようになると調べることへの好奇心も高まります。

・意味を捉える

漢字の習得は反復し暗記ではなく、用例を用いたりしながら意味を捉えて身につける必要があります。その漢字の持つ意味を理解することで、書ける漢字も増え、意味によっての使い分けができるようになります。

2.塾の必要性

①中学受験で求められる国語力をどうつけていくか

中学受験の問題の傾向として「暗記」ではなく自分の学習や経験から、何をどう読み取り、自分なりの考えを持って解答することができるかが求められています。

考え、思いを表現する力は急につくものではなく、日常の学習や暮らしの中で身についていくものです。

日常の暮らしの中から、世の中で起きていることとどう関係しているか書き出したり、ニュースや新聞で知ったことや、日常的なできごとについて家族で話し合ったりしてみることも大切です。そうした対話で考える力を育て、表現する力を養うことにつながるでしょう。

そして、この力を基に塾でさらに演習を重ねることで、国語力は一層高まります。読書をしなさいと言って読書をするようなら苦労はないわけです。だから国語を塾ですることで、問題演習という形で様々な文章に触れてもらいます。その中で、語彙力・思考力・記述力を鍛えていきます。

②塾を活用するメリット

塾は、長年の実績から受験動向などの情報が豊富でそれにより過去の問題などから分析されたテキストやカリキュラムが独自に整備されています。それにより、何を勉強すればいいか、合格のためのテクニックを学ぶことができます。

私の考えるテクニックというのは、センスを言語化したものです。

目標の学校によって、傾向と対策を考え、それに基づいた学習をさせてくれるのが塾です。また、小学生では自主的に一人では学ぶことができない場合も多く、塾ではそのサポートが可能です。

国語も学校のように、漢字だけを学ぶ、文章題だけをこなすのではなく、文章の読み方や、言葉の意味や使い方を学びテストに対する答え方などの「スキル」を指導します。学校で学ぶことが難しい新たな知識や、考え方、答え方、学ぶことの意味など様々な方法を得ることができるでしょう。そこも受験を考えるお子さんにとってはメリットといえるでしょう。

3.賢い塾の活用法

①レベルや目的に合った塾を選ぶ

塾にも個別塾と集団塾、個人経営、大手の難関進学など様々種類があります。

お子様の性格や、学習のレベル、学校の成績の向上や、受験を目指しているなどレベルや学習の目的、全体的な塾の雰囲気によって塾を選びましょう。
また、お弁当作りなどお家の方のサポートが必要な場合もありますので、お仕事や家庭の状況も考慮が必要でしょう。

大手進学塾は、過去の情報を基に、独自のテキストやカリキュラムが万全に整備されています。学校の授業のように学年ごとに授業と、レベルにわせてクラス分けがされている場合もあり塾によりサポートの特色が見られます。夜遅くまで授業が行われることも多いので、お家の方のサポートが必要になる場合が多く見られます。

個別指導塾は、名前の通り一人ひとりに特化した指導を行う。一人一人の受験の目標や成績に合わせて1対1の手厚い指導を受けることができる。個人なので、自分のつまずきに対して相談したり、質問できたりすることもできる所が最大の利点です。

②個別塾と集団塾

集団塾と中学受験で塾に通うというと、集団塾に通っている子が圧倒的に多く、集団塾、大手塾イメージが強いです。どちらを選べば良いか迷いますが子どものレベルや性格による部分が大きいでしょう。お子さんのレベルや受験する学校や目的によってどちらを選ぶか見極めましょう。

集団の中で切磋琢磨しながら、どんどん問題をこなし経験を積むことによって難しい問題にも慣れて、自分の目標や受験に対する気持ちを高めていけるのが集団塾です。

しかし、お子さんによっては、うまく集団塾に馴染めず成績が伸び悩んでしまうこともあります。スピードを競ったりすることが苦手なお子さんには厳しい環境かも知れません。

また、集団の中にいること、塾に通っているだけで合格できると思ってしまうことも…

個別塾ですと、一人ひとりの学力や目標に合わせたオーダメイドのカリキュラムによって、苦手やわからないことの克服、集団の中で飛び抜けて成績が高いお子さんも、さらに高い目標に向かって学習を進めることが可能です。大手の個人塾では個別指導もサポートしておりノウハウ共に充実しています。

中学受験では、学習環境や講師との信頼関係がとても重要になります。安心して勉強できる環境を作ることからスタートできるのも個別塾の良さと言えるでしょう。

1対1なら気兼ねなく質問もできますし、答えが出るまで待つこともでき、じっくりと課題に向き合っていくことが可能です。国語を伸ばすにはそれが最も重要なことだと考えています。